Nature of Japan 日本のいきもの 02
2025年5月発売 全10種 / 500円 / カプセルトイ-
【シバイヌ】
Canis lupus familiaris / ほ乳類・ネコ目イヌ科11シバイヌ
体高:35~41㎝
体重:7~11㎏
生息環境:民家で飼育
(山岳地帯で多く見られた)
主食:肉食に近い雑食
古代から日本各地で飼われてきた日本犬の代表。「柴(しば)」は「小さいもの」の意味ともいわれる。体毛には赤、黒、胡麻、白があり、表面の固い毛の下には柔らかい下毛が生えていて、寒い冬でも平気だ。小型犬ながらがっちりした体つきで、小さめの三角形の耳がピンと立っている。 飼い主によくなつくことからペットとして、また勇敢ですばやい動きから狩猟犬としても愛されてきた。国内で飼われる日本犬の80%がシバイヌで、海外でも人気がある。 長野の信州柴、岐阜の美濃柴、山陰地方の山陰柴の3種をもとに、1936年に国の天然記念物に指定されている。 なお「豆柴」はふつう小型のシバイヌを交配させたもので、犬種ではない。
つくったひと:吉敷麻里亜
-
【トキ】
Nipponia nippon / 鳥類・ペリカン目トキ科12トキ
全長:約75㎝
翼開長:約140㎝
体重:1600~2000g
生息環境:佐渡・新潟の山間の水田など
主食:魚・カエル・カニなど「ニッポニア・ニッポン」という学名は江戸時代末期に日本にやってきたドイツ人の博物学者・シーボルトがオランダに送った日本のトキの標本によるもの。 かつては東アジア一帯に分布していて、江戸時代までは北海道から九州まで日本各地で見ることができたが、美しい羽を目当てに殺されたり、生息地が少なくなったりして、明治時代には急速に姿を消していった。 1952年には国の特別天然記念 物に指定され、保護政策や人工繁殖も行われたが、努力もむなしく2003年に日本産のトキは絶滅してしまった。 現在は佐渡トキ保護センターで中国産トキの人工繁殖に成功し、野生への復帰がすすめられている。
つくったひと:KOW
-
【カブトムシ】
Trypoxylus dichotomus / 昆虫類・甲虫目コガネムシ科13カブトムシ
全長:30~80㎜
体重:約10g
生息環境:雑木林
主食:樹液・果実など日本全国に分布する大型の甲虫(北海道は人間によって移入)。1年ほどの寿命のうち約10か月を幼虫として地中で過ごし、夏になると羽化をして成虫になる。成虫は、昼間は落ち葉の下などで休んでいるが、夜になると飛び立ち、エサになる樹液が出ているクヌギやコナラの木に集まってくる。 オスは樹液やメスをめぐって争うことがあるが、その戦い方はいたってシンプルで、頭部の大きな角を敵の体の下にさしこんで一気に投げとばす。 夜は明るいところにも集まる習性があるので、外灯のちかくなどを探してみよう。昼間でも樹液の出る木にはとまっていることがある。
つくったひと:木村和未
-
【ニホンアマガエル】
Hyla japonica / 両生類・無尾目アマガエル科14ニホンアマガエル
体長:20〜45㎜
生息環境:日本全国の
樹上や草むらなど
主食:昆虫やクモなど北海道から屋久島までの広い地域で見られるカエル。雨が降ったり、雨が近づいたりすると、気圧の変化を感じ取って鳴く。これを「雨鳴き」と呼び、和名の由来にもなっている。鳴くときには、のどにある袋状の鳴のうを膨らませて共鳴させることで体に似合わない大きな音を出す。 小さくてかわいらしい姿をしているため、カエルのなかでも人気があるが、皮ふに弱い毒を持っているので、さわった後は、よく手を洗おう。さわった手を洗わずに、目をこすったりしないこと。
つくったひと:平田隆行
-
【ニホントカゲ(幼体)】
Plestiodon japonicus / は虫類・有鱗目トカゲ科15ニホントカゲ
全長:16~25㎝
体重:5~18g
生息環境:北海道から九州に
かけての平地から山地
主食:昆虫やミミズなど北海道から九州にかけて見られるなじみ深いトカゲ。成体と幼体では色がちがっていて、幼体はしっぽが青く、体は黒っぽい。そこに金色のラインが走っていて、派手な見た目をしている。この模様はメスのほうが成体になっても消えにくい。どうして体の色がちがうのか理由はよくわかっていない。 ニホントカゲは敵に追いかけられたときに尾を切り離す「自切」をするトカゲで、切り離した尾はしばらくの間、勝手にくねくねと動いている。敵がその尾に見とれている間に逃げるのだが、自切は成体より幼体のほうがよく行う。しなやかでむちのような青い尾は、幼体の生存率を上げるために、進化の過程で身につけた工夫なのかもしれない。
つくったひと:平田隆行
-
【ヤエヤマセマルハコガメ】
Cuora flavomarginata evelynae / は虫類・カメ目イシガメ科16ヤエヤマセマルハコガメ
甲長:11~17㎝
体重:280~400g
生息環境:八重山諸島の森林の川や湿地の近く
主食:どんぐり、ミミズ、昆虫など沖縄県八重山諸島の石垣島と西表島だけにいるカメで、あしや頭を引っこめたとき、すきまなく箱状になることが「箱ガメ」という名の由来。ふだんは水をはなれてくらしていて、おそわれても水中に逃げられないことが、このような甲羅になった理由とも考えられる。同一種のセマルハコガメ自体は中国大陸や台湾にもいて、それぞれタイリクセマルハコガメ、タイワンセマルハコガメと呼ばれる。 日本のものは国の天然記念物に指定されていて、売買はもちろん、触れるのもダメ。ペットショップにいるのは姿はそっくりでも、日本以外のカメなのだ。
つくったひと:平田隆行
-
【サワガニ】
Geothelphusa dehaani / エビ類・エビ目サワガニ科17サワガニ
甲幅:約3㎝
生息環境:溪流やわき水
のあるところ
主食:水生昆虫、貝類、
ミミズ、植物など本州から九州にかけて広く分布しているカニ。 山の方の渓流などで、水が澄んでいて水底まできれいに見通せるような場所にすんでいる。 ふつうカニのなかまは、淡水にすんでいても産卵のときには海に行く。ところがサワガニだけは唯一海には行かず、一生をずっと淡水ですごすというめずらしい生態をもっている。 産卵時期は梅雨時から秋で、オスとメスは向かい合って交尾を行う。産まれてくる卵はカニとしては巨大で、直径は3~3.4mm。産卵したメスは30~70個の卵をおなかに抱えると石の下などにかくれて、子どもが育ってふ化するまでじっとしている。
つくったひと:田辺高憲
-
【アオウミウシ】
Hypselodoris festiva / 後鰓類・裸鰓目イロウミウシ科18アオウミウシ
体長:30〜50㎜
生息場所:
海岸から浅場にかけての岩礁など
主食:カイメンなど本州から九州にかけての沿岸にすむ小型のウミウシで、北海道での観察例も報告されている。ウミウシは貝殻こそ失っているが巻貝のなかま。鮮やかな濃いブルーの体の背面は黄色く縁取られ、頭部に生えた2本の触角からえらの前まで黄色の縦線が入る。また、背面や腹足には、黄色の線や斑点、黒色の斑点などが不規則に並ぶが、個体により模様はちがう。 夏になると、白いリボンのような卵塊(らんかい)をうずまき状にして岩場などに産む。生まれたての子どもには貝殻があるが、プランクトンとして海の中を漂い成長するうちに、貝殻を脱ぎ捨てていく。
つくったひと:KOW
-
【ビワコオオナマズ】
Silurus biwaensis / 魚類・ナマズ目ナマズ科19ビワコオオナマズ
全長:80~120㎝
体重:最大で約20㎏
生息環境:琵琶湖とその流出河川
主食:アユ、フナなど魚類琵琶湖とその流出河川だけにすむ日本最大のナマズ。琵琶湖にはナマズ、イワトコナマズも見られるが、両種の2倍近くに育つ。日本固有種で、オオナマズやハゲナマズとも呼ばれ、釣り魚としても大人気だ。 琵琶湖の生態系の頂点に立ち、夜間にアユやフナなどを食べるほか、悪名高き外来種のブラックバスまで襲う。梅雨時、大雨が降ったあとの真夜中に水深50㎝ほどの浅瀬に集団で押し寄せ、オスがメスに巻きついてバシャバシャと大きな水音を立てて産卵する。ゼリー状の層に包まれた直径3㎜ほどの卵は2日ほどでふ化する。
つくったひと:平田隆行
-
【マダコ】
Octopus vulgaris / 頭足類・タコ目マダコ科20マダコ
全長:約60㎝
体重:約3㎏
生息環境:潮間帯から浅い海の
砂地や岩礁など
主食:カニ、エビなど沿岸部の岩礁などにすむ、海でも食卓でもなじみの深いタコ。軟体動物の代表で、体の形や色を自由に変える海の忍者。なわばりをもち、ふだんは岩のすきまなどの巣穴にぐにゃぐにゃの体をうまく潜りこませて隠れている。体色は赤っぽいが、危険がせまると皮ふの色素細胞ですばやく色や状態を変化させ、敵の目をあざむきながら逃げてゆく。 夜になると海底をクネクネとはい回り、カニやエビなどの固いエサも8本の腕でがっちりと押さえこんで、腕のつけねにある鋭いくちばしでかみ砕いて食べてしまう。 メスは5~9月に巣穴の天井に「海藤花(かいとうげ)」と呼ばれる房状の卵を産みつけ、4週間ほどエサも食べずに卵を守り、ふ化を見届けたあとに死んでゆく。
つくったひと:田辺高憲
Nature of Japan 日本のいきもの 01
2025年4月発売 全10種 / 500円 / カプセルトイ-
【ミンククジラ】
Balaenoptera acutorostrata / ほ乳類クジラ目ナガスクジラ科01ミンククジラ
体長:8~10m 体重:8~13t
生息環境:北半球の熱帯から北極海までの海洋
主食:オキアミ、小魚日本近海でも見られる小型のクジラ。以前はコイワシクジラともよばれていた。ヒゲクジラの1種で、上あごには歯が変化してできた数百枚のひげ板が並んでぶら下がる。大きな口をあけ、のどにあるたくさんのひだをふくらませてオキアミや小魚などを海水ごと吸いこみ、吐き出すときにひげ板でこし取って食べる。1回に1頭の子どもを産んで4か月間ほど授乳して育てる。好奇心が強く、自分から船に近づいてくることもある。ミンククジラという名前は、昔、マインケというノルウェー人の捕鯨船の船員が大型のクジラとまちがえて捕獲し、「マインケのクジラ」とからかわれたことからついた。
つくったひと:平田隆行
-
【ニホンザル】
Macaca fuscata / ほ乳類サル目オナガザル科02ニホンザル
体長:47~60㎝
体重:8~15㎏
生息環境:山地から平地の森林など
主食:果実、葉、花、キノコ、昆虫など
日本固有種のサル。ただし、北海道と沖縄にはいない。人間をのぞいた霊長類のなかでは世界でもっとも北方にすみ、雪の中でくらす姿から、「スノーモンキー」ともよばれる。しっぽは短く、顔と尻が赤いことが特徴だが、子どものときは肌色で、成長するにつれて赤くなる。 おとなのオスとメス、その子どもたちとで群れをつくる。100頭を超える大きな群れになることもある。群れの中のサルたちは順位が決まっていて、順位の高いサルを中心にまとまってくらしている。ふつう、メスは一生同じ群れにいるが、オスはおとなになる前に群れを出て、他の群れに移る。 決まった巣はつくらず、広葉樹の森林の中を移動しながら、果実や葉、花、昆虫などを食べる。
つくったひと:KOW
-
【ヒグマ】
Ursus arctos / ほ乳類ネコ目クマ科03ヒグマ
体長:2~2.5m
体重:150~300kg
生息環境:北海道の森林や原野
主食:木の実、草の葉、アリやハチなど北海道にすむ、日本でもっとも大きな陸上動物。強力なあごと、するどい爪をもつ。時速50km以上で走り、木登りも得意。アイヌの人たちは 「キムン・カムイ(山の神)」とよび、うやまってきた。冬から春にかけて、おもに土に穴をほった巣で冬眠し、約5か月間も飲まず食わずで過ごす。メスは冬眠中に1~3頭の子どもを産む。人を見ると逃げていくことが多いが、ばったりと出会っておどろかせたり、えさを食べているのをじゃましたりすると、おそわれることもある。鈴をつけて歩くなど、出会わないように気をつけよう。また、とても鼻がよいので、食べものや空き缶などを外に置かないように注意すること。
つくったひと:KOW
-
【カワセミ】
Alcedo atthis / 鳥類ブッポウソウ目カワセミ科04カワセミ
全長:約17㎝ 体重:約30g
生息環境:平地から山地の川、池などの水辺
主食:魚、エビ、昆虫など日本全国の川や池などの水辺にすむ、スズメほどの大きさの鳥。背中の羽はコバルトブルーに輝き、腹はオレンジ色という美しい姿から「飛ぶ宝石」とよばれる人気者。チーッ、チッチーと細く鋭い声で鳴く。 体のわりにくちばしが長く、頭が大きいずんぐりとした体形だが魚採りの名人として知られ、英語名は「キング・フィッシャー」という。空中でえものにねらいをつけ、猛スピードで水中にダイビングすると、えものをくわえて浮かび上がり、羽で水面をたたいて空中に飛び出す。えものは石などにたたきつけて殺して、頭から飲みこむ。 繁殖期には、オスが捕ったえものをメスにプレゼントして求愛する、かわいい姿が見られる。水辺の土の崖などにくちばしで巣穴を掘り、夫婦で子育てをする。
つくったひと:KOW
-
【タンチョウ】
Grus japonensis / 鳥類ツル目ツル科05タンチョウ
全長:140cm
体重:6~12kg
生息環境:北海道東部の湿原、原野、牧場など
主食:魚、昆虫、カエル、草の葉や種子などおもに北海道東部にすみ、日本のツルのなかでは、もっとも大きい。雑食だが、カエルや魚、昆虫などの動物を好み、丸のみにして食べる。タンチョウは漢字で「丹頂」と書く。「丹」は赤色、「頂」はてっぺんの意味で、頭が赤いためにこの名がついた。 つがいの関係は一生続き、4月に卵を産んで、湿原でひなを育てる。「ツルのひと声」と言われるように鳴き声はよく通り、3km以上先まで聞こえるほど。なわばり意識が強く、鳴きあってなわばりを主張する。生息地の破壊などにより一時は30羽ほどまで数をへらしたが、保護活動により元に戻しつつある。しかし、冬のあいだのえさやりなど、今も人の手による保護が必要。特別天然記念物に指定されている。
つくったひと:KOW
-
【ハブ】
Protobothrops flavoviridis / は虫類有鱗目ヘビ亜目クサリヘビ科06ハブ
全長:100~200㎝
体重:140~1700g
生息環境:山地、森林、人家の近くなど
主食:ネズミ、鳥、カエルなど南西諸島にすむ、マムシとならんで日本でもっとも有名で危険な毒ヘビ。大きさはアジアでも最大級で、まれに2mをこすものもいる。あごの張った大きな三角形の頭と複雑な網目模様が特徴で、沖縄絣(おきなわかすり)という織物の模様のヒントになったとも言われる。 昼間は穴の中などにかくれ、暗くなるとネズミなどの獲物をねらって音もなくはい回る。木登りも得意で、人家に忍びこんで寝ている人にかみつくこともある。鋭い牙の先から出る毒は体の筋肉や血管を溶かし、治療が遅れると人でも死ぬこともあるほど強力。全長の3分の2ほどの距離が攻撃範囲で、体をSの字のように縮めてから一気に飛びかかる。赤ちゃんヘビも、生まれたときからおとなと同じ鋭い牙と毒をもつ。
つくったひと:平田隆行
-
【オオサンショウウオ】
Andrias japonicas / 両生類有尾目オオサンショウウオ科07オオサンショウウオ
全長:30 ~150 ㎝ 体重:1.5~35kg
生息環境:山地などの水温が25℃以下の川や水路
主食:魚、カニ、エビ西日本の川の中にすむ世界最大の両生類。平たい頭と小さな目、頭の幅いっぱいまで開く、大きな口が特徴。100年以上も生きると言われ、昔は体を半分に裂かれても死なないと信じられて「ハンザキ」ともよばれていた。昼間は石の下などにかくれ、夜になると川底でえものを待ちぶせして、魚やカニなどを一瞬で丸のみにする。3000万年以上前から姿が変わらない「生きた化石」のひとつで、国の特別天然記念物に指定されている。
つくったひと:平田隆行
-
【モリアオガエル】
Rhacophorus arboreus / 両生類無尾目アオガエル科08モリアオガエル
体長:5~9㎝
(メスの方が大きい)
体重:7~60g
生息環境:山地の森林など
主食:昆虫など本州、四国、九州にすむ、日本固有種のカエル。オスよりもメスの方が大きい。背中は緑色で、茶色い模様があるものもいる。発達した指の吸盤で上手に木に登り、ふだんは木の上でくらしている。冬は木から降りて、土の中などで冬眠する。カエルには珍しく、木の上で産卵する習性が ある。4~7月に、池や沼、水田などの水面にせり出した木の枝や葉の上に、白い泡のかたまりの「泡巣」をつくって、その中に300~500個の卵を産む。泡巣は卵が乾燥しないように守り、1週間ほどで孵化したオタマジャクシは、下の水中に落ちて成長する。
つくったひと:KOW
-
【イセエビ】
Panulirus japonicus / 甲殻類エビ目イセエビ科09イセエビ
体長:約35㎝ 体重:約1㎏
生息環境:浅い海の岩礁など
主食:貝、エビ、カニなど宮城県北部から四国、九州の海にすむ大型のエビ。体はかたい殻でおおわれ、太くて長い触角がよく目立つ。りっぱな姿は人気があり、お正月などのお祝いの料理に使われる。泳ぐよりも歩く方が得意。太い体にならぶがんじょうなあしで、夜になると海底を歩きまわって貝やカニなどを探す。メスは初夏に60万個ほどの卵を産み、約1か月間、腹に抱いて守る。生まれた子どもは、親とはまったくちがう姿で、プランクトンとして海の中をただよう。何度も脱皮して成長し、1年ほどでエビに近い姿になり海底に降りるが、はじめは体が透明でガラスエビとよばれる。
つくったひと:田辺高憲
-
【マガキ】
Crassostrea gigas / ふそく類ウグイス貝目イタボガキ科10カキ(マガキ)
殻長:8~10㎝
体重:60~200g
生息環境:内湾の岩礁
主食:海中のプランクトン海の岩礁にすむ二枚貝で、貝殻は薄い板を重ねたようにゴツゴツしている。2枚の貝殻が同じ形のアサリなどとちがい、片方は内側が器のようにくぼみ、もう片方はふたのように平たい。くぼんだ方の貝殻を、岩にくっつけてくらしている。「かき」という名前には、岩からかき落とす、などの意味がある。ふつうはマガキのことをカキというが、育つ場所によって大きさや貝殻の形にちがいがあるので、種を見分けるのはむずかしい。 「海のミルク」とよばれるほど栄養があり、おいしいので、さかんに養殖されている。
つくったひと:吉敷麻里亜
About "Nature of Japan"「Nature of Japan」とは
「Nature of Japan(ネイチャー オブ ジャパン) 日本のいきもの」は、日本で暮らすさまざまな「いきものたち」をテーマとしたNATURE TECHNI COLUOR®の新シリーズです。
従来のネイチャーテクニカラー台座付きシリーズが「生態系」をテーマとしたラインナップだったのに対し、ネイチャーオブジャパンでは日本の代表的ないきものを生息域や動植物の分類で区別することなくラインナップ。
台座なしの自立型フィギュアで、生き物たちの姿をシンプルに表現しました。
多様な生き物たちの棲む環境も残念なことに年々悪化の一途をたどり、棲み家を失った生き物たちは確実に姿を消しつつあります。
生き物たちのありのままの姿を形にすることで、自然に対する興味のきっかけの一つとなれるよう願っています。
About "Nature Techni Colour"「ネイチャーテクニカラー」とは
ネイチャーテクニカラーの特徴はなんといってもそのクオリティの高さにあります。
まるで生きているかのような躍動感と圧倒的な彩色表現は他の追随を許しません。
手に取って比べてみれば品質の違いは一目で分かっていただけるはずです。
原型の出来が良いのは当然のことで、そこから質を落とさずお客様に商品を届けるために、小さな模様のひとつひとつまで何度も修正を重ね、試作を繰り返します。
大事なのは最後の最後まで絶対に手を抜かないこと。これが私たちのモノ作りの基本です。
これからも最高の商品を世界中にお届けするために品質にこだわり続けていきます。